仕事に疲れたとき|頑張り方より先に、見直したいこと
休みの日なのに、仕事のことを考えている。
月曜日の予定。返していないメール。あの人に言われたこと。
体は家にいるのに、頭の中ではまだ働いている。これでは、休んでもなかなか疲れが取れない。
「もう少し頑張れば落ち着く」
そう思って忙しい時期を越えてきた。でも、落ち着くはずだった頃に、また次の仕事が入ってくる。
そろそろ、頑張り方よりも、抱えているものを見直していい。
仕事に疲れたときは、休む時間をつくることと、疲れが積もる理由を減らすこと。その両方を考えてみたい。
仕事の量だけが、疲れる理由ではない
忙しいけれど、気持ちよく帰れる日がある。一方で、それほど仕事を進めていないのに、ぐったりする日もある。
違いは、働いた時間だけではない。
何度も変わる指示。いつ来るかわからない連絡。機嫌を気にしなければならない相手。
自分で決められることが少ないのに、結果の責任は求められる。そんな仕事もある。
「仕事がつらい」を、もう少しだけ具体的にしてみる。
- 量が多くて、時間内に終わらない。
- 急な変更が多く、予定が立たない。
- 人間関係に気を使い続けている。
- 何をすれば十分なのか、わからない。
- 休んでいる間も、対応を求められる。
全部をきれいに整理する必要はない。「今週、一番しんどかったのは何だろう」と一つ思い出すだけでも、次に考えることが見えてくる。
その仕事、いつの間にか自分の担当になっていないか
頼まれたから、少し手伝った。困っていそうだから、代わりにやった。
それが何度か続くうちに、いつの間にか自分の仕事になっている。
事情がわかる。やり方も知っている。だから、自分で片づけたほうが早い。
確かに、その日は早く終わる。でも、次もその次も自分に来るなら、少し話が変わってくる。
一つの仕事を早く終えることと、無理なく働き続けられることは、同じではない。
一度引き受けた仕事にも、担当や分担を確かめ直す機会があっていい。

新しい仕事を受けるときは、減らす仕事も聞いてみる
「難しいです」とだけ伝えるのは、気が重い。
そんなときは、今ある仕事と並べて相談してみる。
「今はAとBを進めています。こちらも必要なら、どれを先にしましょうか」
「今日中だと、確認する時間が取れません。明日の午前まででも大丈夫ですか」
「今回はこちらで対応しますが、次回からの担当を決めておきたいです」
断るか、全部引き受けるか。その間にも、相談できることはある。
ただ、伝え方を工夫すれば必ず解決するわけではない。何度相談しても負担が変わらないなら、その事実も大事な判断材料になる。
「前はできた」で、今の自分を追い込まない
昔なら、もっと頑張れた。少しくらい寝なくても平気だった。
そう思い出すと、今の自分が弱くなったように感じる。
でも、あの頃と今では、任されている仕事も、暮らしも違う。
以前は見えていなかった問題まで見えるようになった。家族のことを考える時間も増えた。仕事のほかに大切にしたいものもできた。
昔の自分を、いつまでも働き方の基準にしなくていい。
今の体力で、今の暮らしを大切にしながら、どこまで働けるか。そこから考え直してみる。

休みを、次の仕事のためだけに使わない
休日に予定を入れると、月曜日に疲れが残りそうで気になる。
それで家にいる。けれど、何もしなかったことにも罪悪感がある。
休んでも落ち着かないし、出かけても気がかり。そんな状態は、なかなかしんどい。
まずは、休みの日まで「ちゃんとしよう」としなくていい。
昼まで寝た日があってもいい。近所でご飯を食べて帰るだけの日もいい。休み方にまで、合格点をつける必要はない。

そして、少し元気が戻ったら、その元気を仕事以外にも使ってみる。
会いたかった人と話す。好きな本を読む。散歩に出る。大げさなことではなく、自分がうれしい時間を少し持つ。
負担が減ったら、この仕事を続けたいだろうか
仕事が少し減って、きちんと休めるようになったら。
今の職場で、もう少し働きたいだろうか。
そう思うなら、まずは調整を相談してみる。好きな仕事まで、全部手放す必要はない。
一方で、負担が減っても離れたいなら、量とは別の理由があるのだろう。その気持ちも、置き去りにしないでほしい。
今日、退職を決める必要はない。ただ、「続けるしかない」と決めつける必要もない。
疲れた自分を立て直すために、働き方のほうを変えてもいい。
今週、一つ減らせることはあるだろうか。まずは、そのくらいの問いから始めてみよう。

